レーザー治療

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鼻炎に対するレーザー治療について

鼻炎によるくしゃみ、鼻漏(鼻水)、鼻閉(鼻づまり)に対する治療として、一般的には薬物療法が行われていますが、薬物療法で症状が軽くならない方や、薬を飲み続けなければならない方が少なからずあります。そういう方には、レーザー治療が有効な場合があります。

レーザー治療は、鼻粘膜にレーザーを照射し、

  1. 1)腫れている鼻粘膜を収縮させ、鼻閉を改善、
  2. 2)鼻粘膜を変性させ過敏性を抑えることにより、くしゃみ、鼻漏を改善させる治療法です。

当院のレーザー治療の特徴

  • 1.痛みはほとんどありません

    鼻内をスプレーや細いガーゼで麻酔して行うため、通常痛みはほとんどありません。

  • 2.出血もほとんどありません

    炭酸ガスレーザーの熱凝固作用により出血は少なく、レーザー照射に要する時間は片側10分程度ですみます。

  • 3.内視鏡を用いて行います

    治療効果を高めるため、鼻内内視鏡を用いて行うのが当院の特徴です。従来の肉眼で行う方法とくらべて、鼻腔の奥までしっかりとレーザー照射ができるのが利点です。

  • 4.鼻閉に対する有効率は70~80%です

    治療は、原則的に1回で完了するようにします。くしゃみ、鼻漏、鼻閉に効果がありますが、特に鼻閉への有効率が高くなっています。

  • 5.保険が適用されます

    レーザー治療の費用は、両側で8,730円(3割負担者の場合)です。他に初診料、再診料がかかります。

レーザー治療の手順

  1. 1.まずは鼻に局所麻酔のスプレーを行い、次に麻酔薬を浸したガーゼを鼻の中に入れます。
  2. 2.数十分たってからガーゼを取り出します。
  3. 3.レーザー治療を開始します(片側10分程度)。
  4. 4.治療後は、出血が無いのを確認して終了します。

勤務医時代から、数多くの患者さんに対して鼻炎のレーザー治療を行ってきました。私自身もホコリアレルギーを持っているため、両鼻のレーザー治療を受けた経験があります。
レーザー治療は、簡単な処置で効果も比較的高く、通院回数が少なくて済む、優れた治療法ですが、全ての方におすすめできる方法ではありません。経験上、レーザー治療がよく効く方、効かない方があるように思います。

  • レーザー治療が効きやすいタイプ

    • ・鼻閉が主な症状である
    • ・これまで市販の点鼻薬をあまり使ったことが無い
    • ・鼻中隔のわん曲があまり無い
  • レーザー治療が効きにくいタイプ

    • ・くしゃみ、鼻漏が主な症状である(鼻の過敏性が高い)
    • ・これまで市販の点鼻薬をよく使っていた
    • ・鼻中隔のわん曲が強い

くしゃみ、鼻漏が主症状の方では、レーザー照射中の刺激でくしゃみ、鼻漏が起こり、鼻に鼻漏が充満してしまい、レーザー光がうまく鼻粘膜まで届かず、効果が少ない場合があります。この場合、次の方法としては後鼻神経切断術が考えられます。これは広島県内では一部の総合病院のみで行っている手術で、全身麻酔で入院期間も1週間ほどかかるのが問題点です。適応と思われる方は当院で総合病院への紹介状を作成いたします

また、血管収縮剤の入った市販の点鼻薬をよく使っていた方では、鼻粘膜の硬度が増し、レーザー照射によっても収縮しにくい場合があります。このような場合は、その他の治療法(鼻粘膜の外科的切除など全身麻酔を要するもの)を考慮する必要があります。

鼻中隔(鼻の中央にある骨・軟骨)の曲がりが強い方では、レーザーを照射するための棒状の器具が鼻の奥まで入らず、レーザー照射が十分に行えない場合があります。また、器具が鼻中隔に当りやすく、それによる痛みや不快感が生じる可能性があります。

レーザー治療が効きやすそうか、効きにくそうかは、鼻内の診察である程度予測できます。ただ、レーザー治療がやや難しそうと予想されても、良い代替案が無い(全身麻酔のための入院が時間的に無理な方など)ケースでは、患者さんと相談の上、あえてレーザー治療を行うこともあります。というのは、レーザー治療自体に、気になる有害事象(後遺症)は無いからです。

レーザー治療の問題点は、当初は効果があっても、効果が徐々に切れてくるということです。効果の持続期間には個人差があり、おおよそ半年~2、3年ぐらいです。レーザー治療は何回もやり直すことができますので、効果が切れたら再度治療可能です。

春の花粉症の方は、花粉飛散前(秋~1月下旬ごろまで)に治療を行うのが最も良いでしょう。花粉飛散時は、レーザー治療は行わないほうが良いと思われます。(例年2月に入ってからのレーザー治療は行っておりません)

鼻のレーザー治療に興味のある方は、当院までご相談ください。まず一度診察を行い、レーザー治療の適応と考えられる場合は、治療日時を予約していただきます。
治療は前処置から終了まで数十分を要するため、平日の昼休み時間(12:00~13:00)に行っております。土曜日には行っておりませんので、ご了承ください。

治療後は、1~2週間後に経過観察のため受診していただき、最低3回の通院が必要です。

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鼻のレーザー治療Q&A

患者さんから聞かれることのある質問をまとめてみました。

  • Q.01

    本当に痛みがほとんど無いのでしょうか?

    私(院長)もレーザー治療(炭酸ガスレーザー)を受けておりますが、レーザー照射中は全く痛くありませんでした。鼻の中がこげくさい感じだけです。ただ、その前段階の麻酔薬を浸したガーゼを鼻の中に入れるところが、痛いというか、くしゃみと涙が出そうで嫌な感じでした。

    治療が終わって2~3時間で麻酔が切れてきますが、痛みはほとんどありません。鼻腔の粘膜が突っ張ったような違和感と、上顎の前歯が少し浮いたような違和感が1日続いた程度でした。

    ただ、多くの患者さんの治療をしていますと、レーザー治療中に痛みを感じる方がある程度はおられます。レーザー照射による痛みよりも、レーザーの照射器具が鼻の骨に当たる痛みの頻度が高いようです。治療中の痛みが気になる場合は、局所麻酔を追加(歯科で歯茎に麻酔をする時と同様に、極小の針で鼻粘膜に麻酔薬を注射)することがあります。

  • Q.02

    治療後は、普通に生活できますか?

    治療が終わってすぐ仕事をすることも可能です。鼻出血のおそれはほとんどありませんが、当日は念のため入浴はせずにシャワーのみ可としています。

    私の場合、治療後1~2週間は、鼻の中にかさぶたが付き、鼻をかむと粘調な鼻漏と時々そのかさぶたが出てきました。この間は、鼻閉が治療前よりも悪化した感じでした。治療後2週間を過ぎて、かさぶたがあまり付かなくなり、鼻の通りが以前より良くなりました。

  • Q.03

    鼻の粘膜にレーザーを照射して、何か問題は無いでしょうか?

    鼻のレーザー治療で、特に大きな問題となるような合併症はありません。患者さんによっては、治療後にできるかさぶたが治療後1ヶ月ぐらいなかなか減少しないことがあります。かさぶたが付いている間は、治療前よりも一時的に鼻閉が悪化することがあるので、週に1度か、2週間に1度ぐらいで通院していただくことがあります。

  • Q.04

    妊娠中や授乳中でも大丈夫でしょうか?

    鼻のレーザー治療は、妊娠中や授乳中でも安全に行うことのできる治療法です。

  • Q.05

    インターネットで調べると、レーザー以外にもいろいろな治療法があるようですが、どれがよいのでしょうか?

    鼻炎の治療には、炭酸ガスレーザー、アルゴンプラズマ、高周波メスなどが用いられますが、当院では炭酸ガスレーザーを使用しています。

    勤務医時代には、炭酸ガスレーザー、アルゴンプラズマを使用していました。アルゴンプラズマの特徴は、片側2分程度のごく短時間で治療が完了することです。炭酸ガスレーザーは、アルゴンプラズマにくらべると少し時間がかかります。「アルゴンプラズマは急速に鼻粘膜を凝固し、炭酸ガスレーザーはゆっくりじわじわと鼻粘膜を凝固する」といったイメージでしょうか。治療効果については、大差無い印象です。

    高周波メスについては鼻炎への使用経験が無いので分かりません。

    開業時に炭酸ガスレーザーとアルゴンプラズマのどちらを導入するかで迷いましたが、炭酸ガスレーザーの方が痛みが少ない印象があったことから、こちらを導入しました。

  • Q.06

    生命保険の手術給付金の対象になりますか?

    生命保険の契約内容によって異なりますので、生命保険会社に問い合わせてください。

    鼻のレーザー治療の正式名称は、「下甲介粘膜レーザー焼灼術」で、病名コードが「K331-3」となりますので、これを生命保険会社に伝えてください。

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