鼻炎・鼻かぜ

Rhinitis, Head cold

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血管運動性鼻炎

血管運動性鼻炎は、主に温度差(寒暖差)によってアレルギー性鼻炎と同様の症状(くしゃみ、鼻漏、鼻閉)が起こる鼻炎です。温度差(寒暖差)のほかに、疲れ、寝不足、精神的ストレス、香料、タバコの煙が原因となることがあります。これはアレルギーというよりも、自律神経のバランスが悪くなって起こる病気です。

成人女性に比較的多くみられます。血管運動性鼻炎では、鼻汁検査で好酸球を認めず、血液検査(RAST法)で陽性となる抗原が見当たりません。この点が、アレルギー性鼻炎との検査上の違いになります。
治療法は、アレルギー性鼻炎とほぼ同じですが、減感作療法は無効です。自律神経の働きを整えるために、十分な睡眠をとることも有効です。

高齢者では、「温かい食事を食べる時に鼻水が出て困る」という症状がよく聞かれ、これを老人性鼻炎といいます。加齢に伴う鼻粘膜の機能低下(呼気中の水分再吸収能の低下)によると考えられています。老人性鼻炎では、血管性鼻炎と同様に鼻汁検査・血液検査で異常を認めません。減感作療法は無効で、鼻洗浄治療や、時に体を温める漢方薬の処方を行います。

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急性鼻炎・鼻かぜ

急性鼻炎の多くは、風邪のウイルスによって起こります。初期には、鼻の乾燥感、くしゃみ、サラサラした鼻漏(漿液性鼻漏)が起こります。鼻漏は、粘液性、膿性へと変化することがあります。鼻閉、嗅覚障害が起こることもよくあります。

急性鼻炎の初期は、アレルギー性鼻炎と症状が似ていますが、両者の違いは、
 ・発熱症状の有無(風邪に伴う急性鼻炎では、発熱することあり)
 ・眼症状の有無(急性鼻炎では眼のかゆみは通常なし)
にあります。鼻汁検査によって両者を判別します。

治療は、対症療法(感冒薬、抗ヒスタミン剤、粘液調整剤など)が中心となります。

小児の鼻汁吸引について

一般的に4歳ごろまでの小児はうまく鼻をかめません。中耳炎や気管支炎の予防のためには、鼻をすっきりした状態に保つことが大事なので、当院では小児の鼻汁吸引を念入りに行っています。
最近はドラッグストアなどで鼻汁の吸引器が数百円程度で販売されているので、家庭ではこれを利用されるのも良いと思います。

吸引器の使い方のコツ

  • ・小児の体が温まっている時に使用する(入浴中やお風呂あがりに)。
  • ・鼻汁の吸引前に、温かい蒸しタオルで小児の鼻を覆い、温める(低温やけどを起こさないよう、皮膚の状態を見ながら行ってください)。

体が温まっている時は、血行が良く、鼻粘膜のうっ血が取れて、鼻の通りが良くなり、鼻汁が吸引しやすい状態です。

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慢性鼻炎

急性鼻炎を繰り返した場合や、長引いた場合に慢性鼻炎となります。慢性鼻炎には、単純性鼻炎、肥厚性鼻炎、萎縮性鼻炎があります。

単純性鼻炎では、鼻粘膜の赤み、鼻閉、鼻漏が起こります。鼻閉は片側、または左右交代に起こることが多く、鼻漏は粘性鼻漏や膿性鼻漏のことが多く、後鼻漏もよく起こります。鼻がにおうことや、嗅覚障害を伴うこともあります。血管収縮剤の点鼻は有効です。

肥厚性鼻炎も単純性鼻炎と症状が似ていますが、鼻閉は両側性であることが多く、血管収縮剤の点鼻が無効なことが多いという違いがあります。
治療は、薬物療法(粘液調整剤など)、鼻洗浄治療を行います。これらの治療で改善されない場合は、レーザー治療を考慮することもあります。

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薬剤性鼻炎

薬剤性鼻炎は、市販の点鼻薬の使い過ぎにより起こる鼻炎で、鼻閉が主症状です。

市販の点鼻薬には、血管収縮剤の成分(塩酸ナファゾリン)が含まれているものが多く、使い始めにはよく効きますが、長期連用すると徐々に効き目が悪くなり、次第に鼻粘膜は肥厚したままで鼻閉が続く状態となってきます。

血管収縮剤入りの点鼻薬は、1日2回で2週間程度の使用であればあまり差しつかえありませんが、1ヶ月以上しかも1日に3~4回以上の使用となると、薬剤性鼻炎のおそれが出てきます。

薬剤性鼻炎の治療は、まず血管収縮剤入りの点鼻薬をなるべく早く中止することです。そして、抗アレルギー剤と耳鼻咽喉科の点鼻薬(ステロイド点鼻薬が主体)に切り替えていきます。ステロイド点鼻薬は連用しても効き目が悪くなることはなく、ステロイド内服薬でみられるような副作用も非常に少ないという特徴があります。通常はこの治療で鼻閉が改善されてきますが、薬剤性鼻炎が進行していると、レーザー治療や、外科的治療(鼻粘膜の切除など、全身麻酔を要するもの)が必要になることもあります。

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